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本作のもうひとりの主人公。
達也、和樹と共にリトルリーグ時代からその名を馳せてきた
一匹狼。

達也の妹・優香にひと目惚れをし、少しでも近づきたくて達也
と共に野球を始める。

チーム内では誰よりも練習量が多く、堅実なバント技術と
左投げながらショートを守るその能力には定評があった。

常にベースまで全力疾走する姿は、敵味方問わず多くの
野球人から共感を得たという。

達也が先天的なセンスを持ち合わせた天才肌なら、
虎牙は努力を「し続ける」天才。
その献身的なプレーで大会MVPに選ばれたことも。

現在はとある事情から停学中。
達也には異常な復讐心を剥き出しにしている。

不器用な中でもひたすらに優香を想い続けた彼の「純愛」の
結末は…?



「よぉ、達也君じゃねえか?」

「うっ!?」

「お前、まだガキの球遊びに未練があるんだろ?
 だったらオレがその未練を断ち切ってやろうか?」

「虎牙っ…」

「無様だな、達也。
 だがお前にはその負け犬の姿がよく似合ってる」

「…………」 

「どうした、このままじゃ大事な右手が潰れちまうぜ?」

「それでお前の気が済むならそうすればいい」

「相変わらず、いい子ちゃんだねえ…」

「お前だって昔は…」

「黙れ」

「ぐっ!?」

「昔のオレだと思うなよ? 今度はお前に地獄を見せてやる」

「あの日、お前がオレから全てを奪ったように、
 今度はお前の全てを奪ってやるぞ、達也!」



「だから……今度はかれんがお兄ちゃんを笑わせるん
 ですの……」

「これで龍童お兄ちゃんは喜んで……」

「…まだ覚えてんだろ」

「え…」

「アイツが思い出させてくれた笑い方……」

「…………」

「絶対、忘れんなよ。この先もずっと……」

「虎…」

「うるせえ、猛お兄ちゃんと呼べ」

「…………」

「…笑えよ。ここはそういう場所なんだろ?」



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